秘密のレプタイルズ 67類レビュー

秘密のレプタイルズは小学館のウェブ漫画誌「裏サンデー」で連載中のラブコメ漫画だ。舞台はペットショップアニマーレ。爬虫類コーナーの店員である長良さんと、ひょんなことからお店に訪れたサラリーマンの入鹿さんの爬虫類をハブとしたなんとも言えない世界観が魅力だ。

とはいえすでに作品ないで二人は正式に結ばれてしまい、現在はラブコメ路線というよりも、人間模様に話を大筋が映るようになっていた。

この作品の作者のぐじらさんはもともとエロ系の漫画、あるいは同人作家さんで、カルト的な人気を博ししていた。個人的にも何度かお世話になったことがある。

ただ、「いやエロの本、パクられすぎっしょ」という怒りから一般商業誌に場所を移し、デビューしたのが本作品というわけである。

個人的にはラブコメ路線から本作が始まっていることから正直、期待をしているところもあった。あのぐじらがどんな作品を作るのか。だが、ここ数話の流れからはいい意味でその期待が裏切られたように思う。

もちろん、ぐじら氏の過去作品からのキャラクターがカメオ出演したり、キャラクターの中には男の娘がいたりと、随所に通な部分を感じさせるのだが、ここ数話で描かれていたのは、男の娘の弟と勝気な姉、姉弟の確執だ。

もちろん、この確執というのも、よくある話というのではなく、ちょっとしたいさかいから生まれた微妙な心の溝をうまく描いているのだ。

67類では弟と姉の和解が絵がかれている。いろいろな意味で汗と涙とたくさんの汁を書いてきたぐじら氏だが、ここまで美しい涙の描写をかけるとは思わなかった。もちろん漫画の本筋はラブコメ、というかコメディなので笑わせるところも十分に用意されているのだが姉が弟を愛する思い、姉のことを愛していながらも、ひょんなことから嫌われていたと勘違いしていた、そんな気持ちを吐露する弟、二人の対話を言葉少なに涙と顔の描写で描き切っている。

非常に感動的なラストだった。

ただ、物語の冒頭で主役同士の恋愛関係はいったん決着がつき、長く不明だった男の娘と姉との問題も解決した今、この後どのように物語を続けていくのか気になるところである。

個人的にはここいらでネット媒体を思う存分生かしてとてつもない描写をぶち込んできてもらいたかったりもするところ。どうなるのか気になるばかりである。